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上司力の磨き方:リーダーが「共感力」と「論理力」を両立する方法

リーダーシップ・マネジメント

「正しいことを言っているのに、なぜか部下が動かない」──そんなジレンマを感じたことはありませんか?
今、リーダーに求められているのは「論理的な正しさ」だけではありません。
Z世代・ミレニアル世代を中心に、働く人々の価値観は多様化し、「納得感」や「共感」がなければ、どんなに優れた指示も響かない時代が到来しています。

では、どうすれば「伝える」から「伝わる」へと進化できるのか? その鍵は、共感力と論理力を“両立”させることにあります。
本記事では、NLP(神経言語プログラミング)の技術を活用しながら、

  • 部下との信頼関係を築く「共感力」
  • 納得と行動を引き出す「論理力」

この2つをバランスよく磨く方法を、実践例とともに解説します。
「優しさだけでは足りない」「正しさだけでは届かない」

── そんな時代にふさわしい“影響力ある上司”になるためのヒントを、ぜひ本文でご覧ください。

「上司の話が響かない」時代の到来とその背景

現代の部下は、上司の指示やアドバイスを“そのまま受け入れる”ことが少なくなっています。

その背景には:

  • 働く価値観の多様化(Z世代、ミレニアル世代の台頭)
  • 批判的思考と心理的安全性への感度の高まり
  • 自己決定感を重視する内発的動機へのシフト

つまり、「論理的に正しいこと」や「実績ある上司の言葉」であっても、共感や納得が伴わなければ行動につながらない時代だと言えます。

共感力 vs 論理力──優れたリーダーに求められる“両立”とは?

共感力と論理力は、しばしば対立する資質のように扱われがちですが、優れたリーダーには両方が求められます。

  • 共感力:部下の感情・背景・価値観を理解し、関係性の土台を築く
  • 論理力:意思決定や指示に明快な根拠があり、説得力がある

この2つを併せ持つことで、信頼されながらも動かせるリーダーが育ちます。

共感を支えるNLPのラポール技術とメタモデル

NLPでは、共感力を高める技術として以下が活用されます:

  • ラポール形成:非言語的要素(姿勢、声のトーン、呼吸)を合わせて無意識の安心感を作る
  • ペーシングとリーディング:相手に合わせてから導く関係性づくり
  • メタモデル:相手の曖昧な言葉に問いを投げ、思考を掘り下げる質問技術

これらの技術により、上司は「共感しているだけ」「優しすぎる」ではない、建設的な対話型マネジメントを実現できます。

論理を伝えるNLPのチャンク構造とフレームワーク

論理性を強化する際にも、NLPは効果的です。

  • チャンクアップ/チャンクダウン:情報の抽象度を意識的に操作し、「なぜそれが大切か」「具体的に何をすべきか」を自在に伝える技術
  • フレーム活用(アウトカム/エコロジー/リソース):相手が納得しながら思考を整理できる論理の土台を提供

論理は“押しつけ”ではなく、“一緒に構築するもの”として提示することで、部下の主体性を引き出します。

実践例①:感情が伝わらない上司が“共感言語”を手にした瞬間

ある技術系部門のリーダーは、優秀だが「部下との距離がある」とフィードバックされていました。

NLPのラポール技術を学び、次のように変化しました:

  • 相手の姿勢に合わせる
  • 表情と声のトーンを柔らかくする
  • 質問に「感情語」を織り交ぜる(例:「どんな気持ちになった?」)

これにより部下の反応が劇的に変わり、「話しやすくなった」「自分のことを気にかけてくれていると感じる」と信頼が育まれました。

実践例②:言っていることは正しいのに“伝わらない”課長の打開策

別の企業では、営業部門の課長が「説明は明確なのに、なぜか納得されない」と悩んでいました。

NLP研修で「チャンク構造」の使い方を学び:

  • 「目的」「背景」「期待される成果」→チャンクアップで伝える
  • 「初回のステップ」「会話の進め方」「具体的な対応例」→チャンクダウンで落とし込む

この構成で部下との打合せに臨んだところ、スムーズに合意形成が取れるようになり、チームの動きも明確になりました。

管理職研修におけるNLP活用設計ー分かりやすさと腹落ちの両立へ

当社では「共感×論理」のハイブリッド型上司力研修を実施しています。

構成例:

  • ラポールと信頼構築の基礎演習
  • メタモデルによる質問力トレーニング
  • チャンク活用による論理展開スキル
  • 実際の会話を想定したロールプレイとフィードバック

「分かりやすい」と「腹落ちする」を両立できる管理職を育てるカリキュラムです。

伝えるだけでなく“伝わる”技術──影響力を持つ上司の共通点

影響力のある上司に共通するのは:

  • 相手の価値観に合わせてメッセージを調整する柔軟性
  • 思考と感情、双方を扱える言語の使い方
  • 「伝えたいこと」より「相手に届くこと」を重視する姿勢

これらはすべて、トレーニングで育てられる技術です。

まとめ:リーダーの魅力は「話す力」ではなく「届く力」

リーダーは、話が上手である必要はありません。“伝わる”ことの方が重要です。

  • 共感があるから、論理が入る
  • 論理があるから、共感が活きる

このバランスを育むために、NLPの技術は極めて有効です。
「共感だけでは物足りない」「論理だけでは人が動かない」そんなジレンマを超えた上司を、貴社の組織にも育てていきませんか?

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